第3弾PVでOPテーマの一端が明らかに

公開されたPVは3本目となり、今回は新たに発表されたオープニングテーマ「一片」のメロディーが初めてオンエアに先駆けて披露された。歌うのは秦基博。「ひまわりの約束」や「鱗」など、数々の名曲で知られるシンガーソングライターだ。その温かみのある歌声は、本作の繊細な世界観と非常に相性がよく、PVの映像と重なることで物語への期待感をさらに高めてくれる。

放送は7月6日スタート。夏アニメの中でも、恋愛ドラマとして早くから注目を集めてきた作品だけに、ここにきて情報が立て続けに解禁されていることは、制作サイドの本気度を感じさせる。

原作は受賞歴も持つ話題のライトノベル

本作の原作は、志馬なにがし氏が執筆し、raemz氏がイラストを担当したライトノベル(2023年刊行、SBクリエイティブ・GA文庫)。第15回GA文庫大賞の大賞受賞作であり、「このライトノベルがすごい!2024」では新作部門と文庫部門の合算でトップ10入りを果たした、折り紙つきの作品だ。

物語の舞台は東京。花火にはまだ少し早い4月の夜、内向的な大学生・空野かけるは、冬月こはるという女性と出会う。よく笑い、人目を引く美しさと温かさを持つ彼女だったが、かけるが後から知ることになるのは、こはるには視力がないという事実だった。しかし彼女は、盲目であることを理由に何ひとつ諦めていない。毎日大学へ通い、部活に顔を出し、友人をつくり、「いつか花火を打ち上げたい」という夢さえ持っている。目が見えないのに、なぜ花火を? そんな疑問を抱きながら、かけるは少しずつ彼女に引き寄せられていく。

「見えない恋」が問いかけるもの

この作品の核心は、障害を「乗り越えるべき壁」として描くのではなく、こはるというキャラクターの個性として自然に物語に組み込んでいる点にある。原作ファンの間でも、こはるの前向きさとかけるの変化を丁寧に追ったストーリー展開が高く評価されており、アニメがその空気感をどう再現するかが最大の見どころといえる。

また、原作にはコミカライズ版のほか、続編となる「極彩の夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。」も存在しており、シリーズとしての広がりも期待できる。アニメをきっかけに原作へ手を伸ばす読者が増えれば、シリーズ全体がさらに盛り上がっていくだろう。

放送開始まで1か月を切った今、追加キャスト情報や主題歌の続報など、まだまだ解禁が続きそうだ。