キャスト・スタッフ情報が一挙解禁
今回の発表では、黒沢ともよが主人公・立木典子(ノリコ)役、熊谷健太郎がイズァーク・キア・タージ役、梅原裕一郎がラシェフ役、竹内栄治がケイモス・リー・ゴーダ役を担当することが明かされた。アニメーション制作はStudio DEENが手がける。
監督を務めるのは阿部記之。『BLEACH』や『BORUTO -ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』(第1〜104話チーフディレクター)、そして近年では『もし妻が小学生になったら』なども手がけてきたベテランだ。少女マンガ原作の繊細な物語と、スケールの大きなファンタジー描写を両立させられる監督として、適任といえるだろう。
「彼方から」とはどんな作品か
「彼方から」は、ひかわきょうこによる少女マンガ作品。1991年11月号の白泉社「LaLa」に掲載が始まり、全14巻にわたって連載された。ジャンルはアドベンチャー・ファンタジー・恋愛で、1990年代の少女マンガを語るうえで外せない名作として今なお根強いファンを持つ。
物語の主人公は、ある日突然、見知らぬ異世界へと飛ばされてしまった普通の女子高生・ノリコ。途方に暮れる彼女を救ったのが、勇敢で頼りになる青年イズァークだった。しかし二人の出会いは、単純なラブストーリーには終わらない。イズァークの内には想像を絶する邪悪な力が眠っており、古代の予言によればノリコこそがその力を解き放つ鍵を握っているという。互いに惹かれながらも、過酷な運命に縛られた二人が異世界を生き抜く姿が、作品の核心だ。
30年越しのアニメ化が持つ意味
注目したいのは、この作品が連載開始から35年を経てアニメ化されるという事実だ。原作は1990年代に絶大な人気を誇り、同時代の少女マンガファンにとっては青春の一冊ともいえる存在。その一方で、若い世代にはまだ知られていない部分も多く、今回のアニメ化は新旧ファンが交わる貴重な機会となりそうだ。
また、黒沢ともよと熊谷健太郎という、現在の声優シーンを代表する実力派コンビが主演を務める点も見逃せない。繊細な感情表現が求められるノリコとイズァークの関係性を、どう声で体現するのか。原作ファンにとっては期待と緊張が入り混じるところだろう。
放送開始の10月4日に向けて、今後さらなる情報解禁が続くと思われる。30年の時を超えて動き出した「彼方から」の世界が、どのように映像化されるのか——続報を注視したい。