幽体離脱した「ダメおじ」と、つり目の猫の出会い

タイトルの「ダメおじ」とは、幽体離脱してしまった男のこと。自分が遺した飼い猫のもとへと足を運ぶという、なんともユニークな出発点から物語は始まる。生死の境界線をまたいだ人と猫の関係性を描く本作は、ハートウォーミングな猫マンガとしての側面を持ちながらも、どこかほろ苦い余韻を漂わせている。

作者のふうこジャスミンは、独特の感性で動物や日常をとらえる作風が特徴のマンガ家。「ショートシリーズ」という形式での掲載であることから、テンポよく読める短編構成になっていると思われる。週刊漫画ゴラクは硬派なアウトロー系作品を多く抱える雑誌として知られているが、こうした情緒的な猫マンガを掲載することで、読者層の幅広さを改めて示している。

「猫×ちょっと不思議な設定」という鉄板の組み合わせ

近年、猫を題材にしたマンガは数多く存在するが、「幽体離脱した飼い主が猫に会いに来る」という切り口は新鮮だ。猫は飼い主の死後も変わらず生きていく——そのリアルな哀愁と、それでも会いに行きたいという感情の普遍性が、多くの読者の共感を呼びそうな予感がある。

猫好きはもちろん、「ちょっと不思議な日常系」が好きな読者にとっても刺さる作品になりそうで、今後の連載展開や単行本化の動向にも注目しておきたいところだ。