借金返済の代償は、幽霊と向き合うこと

本作の主人公は、宗教二世として育った青年・髄。多額の借金を抱えた彼は、ヤクザの事務所に取り立てで連れてこられたその場で、組員の背後に幽霊の姿を視てしまう。その霊感を見抜いた組員の灰箸と氷狩によって、髄はある一軒家へと連行され——借金返済のために除霊稼業の片棒を担がされることになる。

作者は朱村咲。コミックDAYSを舞台に本格始動した新連載で、第1話は本日7月25日より読者に公開されている。

「宗教二世×ヤクザ×オカルト」という組み合わせの妙

この作品がまず目を引くのは、その設定の重ね方だ。霊が見える主人公というオカルト要素は決して珍しくないが、「宗教二世」という出自をキャラクターの核に据えているのは、近年の社会的関心とも無縁ではない。信仰と呪縛の間で育った人間が、今度は別の形で「見えないもの」と向き合わされる構図には、単なるホラーコメディに留まらない深みが期待できる。

加えて、除霊をシノギとするヤクザという設定も面白い。反社会的勢力と霊的な世界が交差する空間は、独特の緊張感とブラックユーモアを生み出す土壌として申し分ない。灰箸・氷狩という二人の組員がどんなキャラクターとして描かれるのかも、序盤の読みどころになりそうだ。

コミックDAYSはこれまでも個性的な作品を多数輩出してきたプラットフォームであり、「ドスカルト」がそこでどんな読者層を獲得していくか、連載の行方を追っていきたい。