8月12日発売の月刊少年ガンガン9月号(スクウェア・エニックス)にて、matobaの新連載「エデンの塔 ルルチカクーニャと塔の迷宮」が幕を開けた。勇者の娘と魔族の少女が迷宮で出会うガールミーツガール作品で、終末世界を舞台にした独自の世界観が注目を集めている。
勇者の娘と魔族の少女が紡ぐ物語
タイトルにある「ルルチカクーニャ」は本作のヒロインの名前と思われ、「塔の迷宮」という舞台設定が物語の核心を担う構造になっている。勇者の娘という王道的な出自を持つキャラクターと、対極に位置する魔族の少女という組み合わせは、ファンタジー作品の定番でありながら、ガールミーツガールというジャンルとの掛け合わせで新鮮な化学反応を生み出す可能性を秘めている。終末世界という背景設定も加わり、単純な冒険譚にとどまらない重層的なドラマが期待できる。
matobaという作家が持つ独特の空気感
matobaといえば、繊細な感情描写と独特の世界観構築で熱心なファンを持つ作家だ。少女たちの関係性を丁寧に描く筆致は、ガールミーツガールというジャンルとの相性が抜群で、今回の新連載でもその強みが存分に発揮されることが予想される。終末世界という重いテーマをどこまで掘り下げるのか、それとも少女たちの出会いと成長を中心に据えた物語になるのか、第1話を読んだ読者の反応は早くも好意的なものが多い。
月刊少年ガンガンという少年誌での連載という点も興味深い。ガールミーツガール作品が少年誌に掲載されるケースは決して珍しくなくなってきているが、matobaの作風がどのように少年誌読者層に受け入れられていくかも、今後の展開を追う上でのひとつの見どころになるだろう。
連載はまだ始まったばかり。塔の迷宮という舞台が持つ謎や、ふたりの少女の関係性がどのように深まっていくのか、今後の話数に引き続き注目したい。