TVアニメ「ゴーストコンサート: missing Songs」の第1話あらすじと先行カットが公開された。音楽が管理された近未来を舞台に、歴史上の偉人の幽霊が現代の少女に憑依するという、ひと筋縄ではいかない設定が早くも注目を集めている。

第1話では、主人公の高校生・セリアが友人と外出中に「禁じられているはずの歌声」を耳にするところから物語が動き出す。その歌の主こそ、この世界の外から現れた「偉大な幽霊」であり、今回の先行情報ではそれがクレオパトラであることが明らかになった。歴史上もっとも名を知られた女性のひとりが、まさかの幽霊として現代に登場するという展開は、原作ファンならずとも気になるところだろう。

本作の舞台は2045年。人間が楽器を演奏したり歌ったりすることが禁じられており、音楽はすべて「MiucS」という公式アプリによって管理・提供される世界だ。テクノロジーが音楽の自由を奪った社会で、禁断の歌声と出会った少女が「偉大な幽霊」たちと関わっていく——というのが本作の基本軸となっている。ジャンルはアクション・音楽・超自然と幅広く、エンタメとしての振れ幅の大きさが伝わってくる。

アニメーション制作はENGIとKADOKAWAが手がける。ENGIはこれまで「賭ケグルイ」「彼女、お借りします」「スパイ教室」といった話題作を多数制作してきたスタジオで、キャラクター描写の細やかさと勢いのある演出に定評がある。KADOKAWAとのタッグという布陣は、作品のスケール感にも期待を持たせる組み合わせだ。

「歌が禁じられた世界」というテーマは、音楽を愛するファンにとって感情移入しやすい設定でもある。自由を奪われた世界で、幽霊という形で過去の「歌の力」が蘇るという構図は、音楽アニメとしての訴求力も十分だ。クレオパトラに続いて、今後どんな歴史的人物が登場するのかも、物語を追う上での大きな楽しみになりそうだ。

原作は「その他」とされており、漫画や小説原作ではなくオリジナルまたはゲーム・音楽プロジェクト発の作品である可能性が高い。そのぶん、アニメとしてどこまで世界観を丁寧に構築できるかが、作品の評価を左右するポイントになるだろう。第1話の段階でクレオパトラという強烈なキャラクターを前面に押し出してきた構成は、視聴者の引きつけ方として理にかなっている。

放送・配信の詳細や追加キャスト情報など、今後の続報でさらに作品の全貌が明らかになることを期待したい。