2026年7月放送予定のTVアニメ「手札が多めのビクトリア」の新キービジュアルが公開された。ヒロインのヴィクトリアをはじめとする主要キャラクター3人が描かれており、作品の世界観を初めて本格的に伝えるビジュアルとして注目を集めている。
キャストには、ヴィクトリア役に安済知佳、ノンナ役に若山詩音、ジェフリー役に阿座上洋平が決定。いずれも実力派として知られる声優陣で、それぞれのキャラクターへの適性という面でも期待が高まる布陣だ。
スタッフ面では、監督を「君のいる町」の助監督を務めた木村暢影が担当。シリーズ構成は「異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する」の福島直浩、キャラクターデザインは「ギヴン」の大沢美奈が手がける。アニメーション制作はStudio DEENが担当する。
原作は小説投稿サイト「小説家になろう」発のライトノベルで、作者は守雨。2021年にウェブ小説として連載がスタートし、2022年7月にMFブックス(メディアファクトリー)から書籍化。2024年1月時点で3巻が刊行されている。第1・2巻のイラストを担当した藤見ナンナに代わり、第3巻からは2022年開始のコミカライズを手がける牛野こもが引き継いでおり、アニメでは両者が原案キャラクターデザインとしてクレジットされている。
物語の舞台は、各国のスパイが水面下で暗躍する時代。主人公のクロエは、卓越した変装技術と武術を駆使してあらゆる任務をこなすエリートスパイだったが、上司の裏切りによって組織を離脱。隣国アシュベリーで「ヴィクトリア」という名の一般市民として新たな人生を歩もうとする。しかし、彼女の波乱万丈な過去と類まれなる能力は、平穏な暮らしを望む彼女の意志とは無関係に周囲を巻き込んでいく。
「なろう系」と一口に言っても、本作が際立っているのはその題材の珍しさだ。異世界転生でも無双系でもなく、スパイというジャンルをファンタジー世界に落とし込んだ設定は、アクション・ドラマ・恋愛・ファンタジーと複数のジャンルを横断する複合的な作品に仕上がっている。「多面性を持つ女性」というテーマ性も、単なるハーレム要素に頼らない物語の深みを予感させる。
Studio DEENといえば、近年は「かくしごと」「ランウェイで笑って」など原作の魅力を丁寧にすくい取るアダプテーションで評価を回復してきたスタジオだ。キャラクターデザインの大沢美奈も「ギヴン」で繊細な感情表現を見せてくれた実績があり、スパイという裏の顔と市民としての表の顔を使い分けるヴィクトリアの描写にどれだけ深みを持たせられるかが、アニメ版の成否を左右するポイントになりそうだ。
7月の放送開始に向け、今後もキャスト追加やPV解禁など情報が続々と公開されることが予想される。アニメタナでも引き続き最新情報をお届けしていく。