ホラーマンガの第一人者、伊藤潤二の画業40周年を記念した大型特集が、4月6日発売のダ・ヴィンチ5月号(KADOKAWA)に掲載された。豪華すぎる顔ぶれによる寄稿も話題を呼んでいる。

特集の目玉となるのは、伊藤潤二と画家のヒグチユウコによる対談だ。さらに伊藤本人のロングインタビューも収録されており、40年という長いキャリアを振り返る貴重な内容になっていると思われる。

そして今回の特集で大きな注目を集めているのが、豪華な寄稿陣の顔ぶれだ。「呪術廻戦」の芥見下々、「チ。―地球の運動について―」の魚豊と並んで現代マンガ界を牽引する藤本タツキ(「チェンソーマン」「ルックバック」)、そして独自の作風で熱狂的なファンを持つ西村ツチカという、いずれも現在のマンガシーンを代表するクリエイターたちが名を連ねている。

伊藤潤二といえば、1987年に「富江」でデビューして以来、「うずまき」「ギョ」「首吊り気球」など、見る者の脳裏に焼き付いて離れない作品を次々と生み出してきた作家だ。独特の緻密な描線と、日常に忍び込む理不尽な恐怖の描き方は、国内はもちろん海外でも熱狂的な支持を受けており、近年はその知名度がさらに世界規模で高まっている。

芥見下々や藤本タツキといった、今まさに時代を作っているマンガ家たちが伊藤潤二への敬意を表しているという事実は、彼の影響力の大きさをあらためて示すものだろう。ホラーというジャンルを超え、マンガ表現そのものを拡張してきた40年の重みを、後進の作家たちがしっかりと受け取っていることがわかる。

また、現在は「伊藤潤二自薦傑作集 Dark Colors」も刊行中であり、40周年という節目のタイミングで自らセレクトした傑作を世に問う形になっているのも興味深い。長いキャリアの中から伊藤自身が選んだ作品群には、作家としての現在地が滲み出ているはずだ。

ダ・ヴィンチ5月号は現在発売中。今後も40周年関連の動きが続くことが予想されるだけに、伊藤潤二がこの節目にどんなメッセージを発信していくのか、引き続き注目していきたい。