今年で節目の50回を迎える講談社漫画賞の最終候補作品13タイトルが発表された。少年・少女・総合の3部門にわたって、現在進行形で注目を集める作品が名を連ねている。

少年部門には、コノシマルカ「写らナイんです」(小学館)、三香見サカ「薫る花は凛と咲く」(講談社)、裏那圭「ガチアクタ」(講談社)、西修原作・宇佐崎しろ作画「魔男のイチ」(集英社)の4作品が選ばれた。少女部門はやまもり三香「うるわしの宵の月」(講談社)、六つ花えいこ原作・白川蟻ん作画「死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)」(講談社)、河原和音「太陽よりも眩しい星」(小学館)、餡蜜「隣のステラ」(講談社)の4作品。総合部門には泥ノ田犬彦「君と宇宙を歩くために」(講談社)、うめざわしゅん「ダーウィン事変」(講談社)、大瀬戸陸「ねずみの初恋」(講談社)、里見U「平成敗残兵すみれちゃん」(講談社)、亜月ねね「みいちゃんと山田さん」(講談社)の5作品が候補に入った。受賞作の発表は5月11日を予定している。

講談社漫画賞は1977年に創設された歴史ある賞で、少年・少女・総合の各部門において、その年に最も優れた連載作品に贈られる。出版社の枠を超えて候補が選ばれるのも特徴のひとつで、今回も講談社以外の小学館・集英社作品が少年・少女部門に複数ノミネートされている点が目を引く。

今回の候補作を見渡すと、各部門の顔ぶれがかなり個性豊かだ。少年部門では「ガチアクタ」が週刊少年マガジンでじわじわと読者を増やしてきた作品であり、「魔男のイチ」は「魔入りました!入間くん」の西修が原作を手がけるという話題性もある。総合部門の「ダーウィン事変」はすでに国内外で高い評価を得ており、「君と宇宙を歩くために」も発達障害をテーマに据えた丁寧な描写が読者の心をつかんでいる。

第49回の受賞作を振り返ると、少年部門はONE原作・あずま京太郎作画・bose構成「バーサス」、少女部門は卯月ココ「恋せよまやかし天使ども」、総合部門は岩明均「ヒストリエ」が選ばれている。「ヒストリエ」のような長期連載の大作が総合部門を受賞したことを考えると、今回の総合部門も実力派がひしめく激戦区となりそうだ。

50回という節目の年にふさわしい豪華な顔ぶれが揃った今回。どの作品が栄冠を手にするのか、5月11日の発表が待ち遠しい。