文玲カナの新連載「サトコは地雷じゃねーから」が、2025年4月13日よりコミックDAYSにて連載をスタートした。地雷系ファッションを手放せないアラフォー女性の日常と葛藤を描く、ちょっと刺さる新作だ。

地雷系アラフォー・橋本聡子の"いまここ"

主人公は橋本聡子、アラフォーの地雷系女子。メンズ地下アイドル(メン地下)に貢ぎ続けて捨てられ、気づけば十数年が経過。現在は14歳になる息子・沙羅堂(しゃるど)と二人で暮らしながらも、"かわいい"への執着を捨てきれずにいる。

すべて自業自得だとわかっている。でも、14年間を無駄にしてしまったという感覚がどうしても拭えない。そんな聡子の「終わらない思春期」を、本作はまっすぐに、そしておそらく少しおかしみを交えながら描いていく。連載は毎週月曜日更新予定。

なぜいま「地雷系アラフォー」なのか

地雷系ファッションといえば、10代〜20代前半のカルチャーとして語られることが多い。だが現実には、そのまま年齢を重ねてきた人たちが確実に存在する。"あの頃"の感性を引きずったまま大人になるという経験は、地雷系に限らず多くの人に刺さるテーマではないだろうか。

メン地下文化やその熱狂的なファン心理は、ここ数年でかなり広く知られるようになった。それを「過去に貢いで捨てられた」という形で主人公の背景に置いたのは、なかなかリアルで鋭い設定だ。自己嫌悪と自己肯定が混在する聡子の内面は、読者の共感を呼ぶ部分が多いはずだ。

作者の文玲カナがこのテーマをどう料理するのか、コメディ寄りに振るのか、それともじっくりと人間ドラマとして掘り下げるのか、第1話の時点ではまだ見えない部分も多い。ただ、息子の名前が「沙羅堂(しゃるど)」というあたりに、聡子のキャラクターが凝縮されている気がして、すでに愛着がわいてくる。

連載が進むにつれて聡子がどう変わっていくのか、あるいは変わらないのか、今後の展開に注目したい。