「ドウキュウセイ」「囀る鳥は羽ばたかない」で知られる漫画家ユニット・naked apeが、新連載をスタートさせた。2025年4月14日より、コミックDAYSにて「夫が死にかけたので、あの世に連れ戻しに行った話 ~死神ガイドと冥界へ、魂の救出ミッション~」の配信が始まっている。

実話を原案にした、愛と冥界の物語

本作は、占術家・西きほこの実体験を原案にした異色の作品だ。幼い頃から不思議なものが見えていたきほこは、やがて予知めいた体験を重ねていく。そして物語の核心となるのが、愛する夫が死の淵に立たされたとき、きほこが"あの世"へと踏み込んでいく壮大な旅だ。死神をガイドに冥界へ赴き、夫の魂を取り戻すという、現実と霊的世界が交差するスピリチュアル・アドベンチャーが展開される。

タイトルだけ見ると突飛に思えるかもしれないが、実際の体験者の証言を下敷きにしているという点が、この作品の大きな個性となっている。ファンタジーとしての面白さと、「これは本当にあった話かもしれない」という不思議なリアリティが同居する構成は、読み手を引き込む力を持っている。

naked apeが描く「愛」の新境地

naked apeといえば、これまでBL作品を中心に高い評価を受けてきたユニットだ。「囀る鳥は羽ばたかない」では、複雑な人間関係と感情の機微を丁寧に描き、多くのファンを獲得した。その筆力が、今度は夫婦の絆と冥界という舞台に注がれると考えると、期待は自然と高まる。

愛する人を失うまいとする意志、そして生と死の境界を越えていく覚悟——これはnaked apeが得意とする「感情の深掘り」と非常に相性のいいテーマだ。BL作品のファンはもちろん、スピリチュアルな物語や夫婦の絆を描いた作品が好きな読者にも刺さる可能性を秘めている。

連載は始まったばかりだが、冥界の描写がどこまで広がっていくのか、そして原案者・西きほこの体験がどのように物語として昇華されていくのか、今後の展開から目が離せない。