冲方丁が原作を手がけ、田中ひかるが作画を担当するマンガ「血契のアナスタシア」の第1巻が、本日4月14日にKADOKAWAより発売された。

発売記念の書店特典も充実

本作はピッコマ内のマンガレーベル・MANGAバルにて連載中の作品で、第1巻に続いて2巻は5月14日の発売が予定されている。刊行ペースの早さから、すでにある程度のストックが積み上がっていることが伺える。

発売に合わせて、各書店での購入特典も用意された。メロンブックス、紀伊國屋書店、未来屋書店、丸善ジュンク堂書店では、それぞれ内容の異なる冲方丁書き下ろしショートストーリーを掲載した特典を配布。ゲーマーズでは田中ひかるの描き下ろしイラストを使ったブロマイドが用意されており、複数の書店を巡るファンも少なくないだろう。メロンブックスでは有償特典としてアクリルスタンドも展開されている。

「大魔王討伐後の世界」という切り口が新鮮

物語の舞台は、大魔王が倒されてから100年後の世界。ヴァンパイアのアナスタシアは、愛する主・ドラクレシュティの帰りを待ちながら、なんと市役所の婦人課で日々の業務をこなしている。この「最強クラスの存在が地味な公務員として働いている」という設定が、本作の大きな魅力のひとつだ。

しかし平穏な日常は長くは続かない。人間に害を為す"常闇の眷属"の盟主・グレンガモルンが復活し、アナスタシアは主が目指した平和な世界を守るため、大魔王の秘宝を収めた宝物庫を武器に立ち上がることになる。

原作を担当する冲方丁は、「天地明察」や「マルドゥック・スクランブル」など、ジャンルを横断しながら緻密な世界観を構築してきた作家だ。ファンタジー設定の中にしっかりとしたドラマの骨格を組み込む手腕は折り紙付きで、一見ユーモラスに見える「市役所勤務の吸血鬼」という設定の裏に、どのような物語の仕掛けが潜んでいるのかが気になるところ。作画の田中ひかるがそのビジョンをどう視覚化しているかも、本巻を手に取る大きな理由になるはずだ。

コミックナタリーでは1巻の発売に合わせて冲方・田中両氏へのインタビューも実施されており、企画誕生の裏側なども語られているようだ。2巻の発売も来月に迫っているだけに、まずは1巻で世界観を確かめておきたい。