本格的な特撮ゴジラ映画の最新作『ゴジラ-1.0』の第1弾ティザー映像が公開された。日本では11月3日(金・祝)、北米では11月6日に劇場公開される。

戦後の廃墟に現れる「最悪」のゴジラ

タイトルの「-1.0」が示すのは、マイナス、すなわち「ゼロ以下」という状況だ。舞台は戦後の日本。焦土と化した国土に、さらなる絶望をもたらす存在としてゴジラが登場する。すでに何もかもを失った時代に、あの巨大生物が牙を剥く——そのコンセプトだけでも、シリーズ史上もっとも過酷なゴジラ映画になりそうな予感がある。

監督を務めるのは山崎貴。『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『永遠の0』など、昭和の日本を圧倒的なリアリティで描いてきた作家だ。VFXの第一人者でもある山崎監督が手がけることで、ゴジラの「質感」や「重量感」には大きな期待が集まっている。東宝の自社制作によるゴジラ映画としては、2016年の『シン・ゴジラ』以来となる。

「ゴジラ生誕70周年」に向けた一作

ゴジラは1954年の第1作公開から来年で70周年を迎える。その前年にあたる2023年に本作が公開されるのは、単なる偶然ではないだろう。戦後という原点に立ち返り、ゴジラが「何を意味する存在なのか」を改めて問い直す——そうした製作陣の意図が、タイトルにも色濃く滲み出ている。

ゴジラの恐怖を純粋に描く作品が久しぶりに帰ってきた、という印象を受けるファンも多いはずだ。ハリウッドの「モンスターバース」シリーズがアクション寄りの娯楽路線を突き進む一方で、本作は日本発のゴジラ映画ならではの「重さ」を前面に押し出そうとしているように見える。

北米での同時期公開というのも注目すべき点で、日本のゴジラ映画が海外市場を本格的に意識した展開を見せていることがうかがえる。続報となる本予告や追加キャスト情報の発表が、今から待ち遠しい。