眉月じゅんによるミステリーラブロマンス「九龍ジェネリックロマンス」が、4月16日発売の週刊ヤングジャンプ20号にて最終回を迎えた。単行本最終12巻は翌4月17日に発売される。

約6年の連載に幕——最終号の特別演出

2019年から週刊ヤングジャンプで連載されてきた本作は、今号でセンターカラーを飾りながらその歴史に幕を下ろした。最終号には、TVアニメ・実写映画それぞれで主人公の鯨井令子役を演じた白石晴香と吉岡里帆、工藤発役を演じた杉田智和と水上恒司からのお祝いコメントも掲載されており、アニメ・映画のキャストが一堂に揃う形で作品の完結を祝っている。また、作品の世界観を香りで表現した公式香水の近日発売も同時に発表された。

「九龍」という街が生んだ、唯一無二のラブロマンス

本作の舞台は、現実には1994年に取り壊された香港の九龍城砦をモチーフにした、ノスタルジーと猥雑さが混在する架空の街・九龍。主人公の鯨井令子は、その街の不動産屋で働く女性だ。想いを寄せる先輩・工藤発に自分とそっくりな婚約者がいることを知った令子が、失われた記憶、もう一人の自分の正体、そして九龍の街に隠された巨大な秘密へと迫っていく——というのが大まかな骨格だが、この作品の本質はそのあらすじだけでは語れない。

独特の空気感と、丁寧に積み上げられた謎の構造が多くの読者を引きつけ、連載中から「アニメ化してほしい作品」として名前が挙がり続けてきた。2025年にTVアニメ化・実写映画化の両方を果たしたことは、その期待値の高さを物語っている。

原作ファンにとって、完結は「答え合わせ」の瞬間

連載を追い続けてきた読者にとって、今回の完結はただの「終わり」ではなく、長年積み重ねられてきた伏線と謎の回収を見届ける瞬間でもある。令子の記憶の真相や工藤との関係がどのような着地を見せたのか、最終12巻を手に取ることで全貌が明らかになる。

アニメや映画から入った新規ファンが原作に遡るにも、今がちょうどいいタイミングだ。全12巻という読みやすいボリュームで、この街の空気を最初から味わい直せる。公式香水の詳細など、今後も関連情報が続きそうで、作品をめぐる動きからしばらく目が離せない。