あらすじ
枸井柚月は、代々浄化の力を持つ家系に生まれた双子の巫女の一人である。背中に不吉とされる竜の形の痣を持つため、里人からは忌み嫌われ、その力だけを妹・水月のための道具として利用されてきた。絶望に打ちひしがれる柚月の前に、天を覆う竜の姿をした呪われた神が現れる。里の生贄として差し出された柚月は、前世の記憶を思い出し、竜神・蒼玉と再会する。蒼玉は人の姿で柚月を抱きしめ、「二度と離さない。お前は俺の唯一の嫁だ」と告げる。これは、妹の代わりに生贄に捧げられた本物の姫巫女と竜神の、前世からの約束が呼び起こす奇跡の物語である。