くさかによる新連載「クロヌマという男」が、4月21日より少年ジャンプ+にて配信スタートした。毎週火曜日更新で、読み切りではなく正式な連載作品としての幕開けとなる。
「神」と崇める女性マンガ家の隣に引っ越す男の話
本作の主人公は、売れない女性マンガ家・ギガバラを「神」として盲信するクロヌマという男。その崇拝ぶりは常軌を逸しており、ついには彼女の自宅を特定して隣の部屋に引っ越してしまうという、かなりぶっ飛んだ出発点から物語は始まる。そこからクロヌマはじわじわとギガバラの日常に入り込んでいき——というのが基本的な軸だ。
ジャンルはラブコメとミステリーの掛け合わせ。ストーカー気質の主人公を描くという設定は一歩間違えると不快感しか生まれないが、そこをどうコメディとして昇華させるか、あるいはミステリー要素でどんな謎を絡めてくるかが、この作品の最大の見どころになってくるだろう。
インディーズ発の実力派、正式連載へ
注目すべきは本作の成り立ちだ。「クロヌマという男」はもともとジャンプルーキー!で公開されていたインディーズ作品であり、連載争奪ランキングで読者の支持を集めて正式連載の座を勝ち取ったという経緯を持つ。つまり、編集部の一存ではなく、読者の票が連載を動かしたわけだ。
この「読者に選ばれた作品」という背景は、ジャンプ+における近年の発掘システムの成果でもある。インディーズ段階でファンを獲得し、その熱量を携えてメジャーステージに上がってくる作品は、スタート時点ですでに一定の読者基盤を持っている。「クロヌマという男」がどこまでその期待に応えられるか、第1話の反響が気になるところだ。
主人公の設定だけ聞けば「大丈夫か?」と思わなくもないが、だからこそ逆張り的な面白さが生まれる可能性も十分にある。今後の展開と読者の反応に引き続き注目したい。