「読んだら死ぬ」という禁断の設定
5月8日発売のビッグコミックスペリオール11号(小学館)にて、辻やもりの新連載「れぎをん」がスタートした。タイトルは英語表記で「Legion」、すなわち「軍団」や「無数」を意味する言葉だ。
本作の核心にあるのは、「読んだら死ぬ呪いのマンガ」という強烈な設定。マンガという媒体を題材にしたメタ的な構造と、オカルトホラーとサスペンスを掛け合わせた作風は、読者の好奇心を強くかき立てる。禁忌を破ってしまったとき何が起きるのか、そしてその呪いの正体は何なのか——第1話から引き込まれる展開が期待される。
「卵と鶏」「めぐる未来」の辻やもり、新境地へ
作者の辻やもりは、「卵と鶏」「めぐる未来」で知られる漫画家だ。これまでの作品でも独特の世界観と緊張感のある物語構成を見せてきた作者が、今回はオカルトホラーというジャンルに挑む。
「呪いのマンガ」という設定は、ホラー作品の定番モチーフである「見たら死ぬ」「聞いたら死ぬ」系の呪いをマンガそのものに落とし込んだもの。マンガ誌に掲載される作品の中で、「マンガを読むことの危険性」を描くという入れ子構造は、読者に独特のスリルをもたらすはずだ。ビッグコミックスペリオールというレーベルの読者層を考えると、単純なホラーに留まらず、人間ドラマや社会的なテーマを絡めた重厚な展開が予想される。
連載が始まったばかりの「れぎをん」は、今後どのような方向へ物語を広げていくのか。辻やもりがこの禁断の設定をどう料理するのか、次号以降の展開から目が離せない。