「治す」より「壊す」──異色のヒーラー像が登場

comipo comics作品として登場した本作は、作者・莉瑪nisが手がける新連載マンガ。タイトルにある「ヒーラー」とは、RPGやファンタジー世界における回復役のことだが、この作品のヒーラーはひと味もふた味も違う。治癒よりも破壊を得意とする「狂戦士」的な側面を持つ最凶のヒーラーが主人公を務め、拳ひとつで悪を粉砕していくという、これまでのヒーラー像をぶち壊すような痛快な設定が最大の特徴だ。

「ヒーラー」というジャンルは、ここ数年のファンタジー作品でも人気の題材となっている。回復職ゆえに軽んじられた主人公が成り上がる物語や、ヒーラーの能力を攻撃に転用するといった変化球も多く見られるようになった。その流れのなかで本作が打ち出すのは、「そもそも戦闘力が高すぎるヒーラー」というアプローチ。ファンタジー系マンガを読み慣れた層にとっても、新鮮な切り口として映るはずだ。

電子書籍で即日配信、試し読みも公開中

本作は5月8日の配信開始と同時に、各電子書籍ストアで購入・閲覧が可能となっている。また、試し読みも公開されており、まずは雰囲気をつかんでから購入を検討することができる。

comipo comicsはWeb発のマンガ作品を多数展開しているレーベルで、ジャンルを問わず意欲的な新連載を世に送り出してきた実績がある。本作がどのような読者層に支持されていくのか、初動の反応が注目される。

作者・莉瑪nisについての詳細な経歴はまだ多く知られていないが、タイトルセンスや設定の独自性からは、ジャンルの文法をよく理解したうえで意図的にそこから外してくる作家性が感じられる。今後の展開次第では、ヒーラー系ファンタジーの新定番として名前が挙がる作品になる可能性を秘めている。続報や単行本化の動向にも引き続き注目していきたい。