オカルト研究部、廃部の危機から始まる物語
くろはによる新連載「SATANICA」が、2025年5月9日より少年ジャンプ+にて連載を開始した。第1話の公開にあわせて第2話も同時に読めるという、2話連続スタートとなっている。
第1話では、オカルト研究部の先輩・奈々子と新入生の町野が部室でオカルト話に盛り上がっているところへ、生徒会員が現れ突然の廃部宣告を受ける場面から物語が幕を開ける。部を存続させるための「実績づくり」という目標ができた2人の奮闘が、この作品の軸となる。続く第2話では、早くも悪魔召喚に挑戦するという展開が待っており、コメディとしての勢いは初回から全開だ。
「ダベり」と「オカルト」が共存するほのぼのコメディの魅力
本作の特徴は、オカルトというテーマを持ちながら、雰囲気はあくまでゆるくてほのぼのとしている点にある。悪魔召喚や怪異といったオカルト要素が登場しつつも、2人の女子がただ楽しそうに話し込んでいる空気感が作品全体を包んでいる。
オカルト系の部活コメディというと、ホラー寄りになるか、シリアスな謎解き路線になるかのどちらかに傾きがちだが、「SATANICA」はその両方を意図的に外しているように見える。廃部という現実的な問題を抱えながら、悪魔召喚でそれを乗り越えようとするというシュールな構図が、独特のユーモアを生み出している。
作者のくろはがどのような作家かはこれから広く知られていくことになるが、キャラクターの掛け合いのテンポや、ゆるさの中に滲むオカルトへの愛着は、すでに初回から伝わってくる。女子2人のバディものとしての関係性の描き方も、今後の連載を追う上での楽しみのひとつになりそうだ。
連載はまだ始まったばかりで、オカルト研究部がどんな「実績」を積み上げていくのか、続く展開に注目したい。