新連載「プロトタイプ・ノア」始動
5月8日発売のフィール・ヤング6月号(祥伝社)にて、九重幽による新連載「プロトタイプ・ノア」の第1話が掲載された。フィール・ヤングは、大人の女性読者を中心に支持を集める月刊女性マンガ誌で、繊細な感情描写や独自の世界観を持つ作品を多く輩出してきた媒体だ。
姉の喪失と、恋人型ヒューマノイドとの出会い
本作の主人公は、姉を亡くした青年・時枝詩季。彼の前に現れるのは、恋人型のヒューマノイドだ。人間とロボットの間に生まれる感情と関係性を軸に、喪失や孤独、そして「愛すること」の意味を問いかける物語になると予想される。
人を亡くした痛みを抱える主人公と、感情を持つかどうかも定かではないヒューマノイドという組み合わせは、単純なラブストーリーにとどまらない深みを予感させる。「プロトタイプ(試作品)」というタイトルが示すように、ヒューマノイド側の設定にも何らかの意味が込められているのではないかと気になるところだ。
作者・九重幽への注目
作者の九重幽は、感情の機微を丁寧に描くことで知られる作家で、今回の題材はその作風と非常に相性がよさそうだ。ヒューマノイドと人間の関係を描く作品は近年マンガ・アニメを問わず増えているが、フィーヤンという媒体の色合いを考えると、本作はよりパーソナルで内省的な方向から「人と機械の愛」を描いてくれるのではないかと期待している。
詩季がヒューマノイドに何を求め、ヒューマノイドは彼に何をもたらすのか。連載が進むにつれて明かされていくであろう設定や関係性の変化から、目が離せない。今後の展開と続報に注目したい。