からく杯編に突入——新ビジュアルとトレーラーの内容

公開されたトレーラーでは、主人公・大崎朱音をはじめ、練馬辛子、小鷺ひかるの三者が「からく杯」という落語の競技会で実力をぶつけ合う場面が映し出されている。それぞれの語り口の個性が垣間見えるカットが続き、原作ファンならニヤリとできる仕上がりになっている。

公式X(旧Twitter)アカウントでは、日本語版の最新ビジュアルも合わせて公開。朱音・辛子・ひかるが並んだ構図は、今後の三つ巴の展開を予感させる。

スタッフ・キャスト陣の顔ぶれ

監督は渡辺歩(『サマータイムレンダ』『海獣の子供』『とんがり帽子のアトリエ』)が務め、副監督に播磨雄(『サマータイムレンダ』第7・20話監督)、キャラクターデザイン・総作画監督に田中木依(『Zom 100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』)、シリーズ構成に土屋理敬(『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント』総集編、『アイカツ!×プリパラ』脚本)が名を連ねる。音楽は井筒昭雄(『悪魔くん』)、落語監修は林家菊彦が担当。アニメーション制作はZEXCSが手がけている。

声優陣は、大崎朱音役に長瀬アンナ、練馬辛子役に江口拓也、小鷺ひかる役に高橋李依、荒川志ん太役に東おさき、荒川舞ける役に島﨑信長、荒川小熊役に小林千晃といった顔ぶれ。

落語×青春という唯一無二の組み合わせ

「あかね噺」は、末永裕樹・馬上鷹将による原作マンガを基にした作品だ。幼い頃から父・荒川志ん太の落語に魅了されていた朱音は、父が真打昇進をかけた舞台で衝撃的な出来事を目の当たりにし、父は落語界から姿を消してしまう。それから六年後、高校生になった朱音は父の無念を晴らすべく、過酷な落語の世界へ飛び込んでいく——というのが大筋だ。

落語という伝統芸能を題材にしながら、王道の青春スポーツものとして読める構成が原作の大きな魅力であり、今回の「からく杯編」はまさにその競技的な側面が全開になる局面でもある。

監督の渡辺歩が手がけた過去作を振り返ると、繊細な人物描写と独特の間の取り方に定評がある。落語という「語り」そのものが主役になる本作との相性は抜群で、高橋李依や江口拓也といった実力派声優がどこまで「噺」を演じ切るかも見どころのひとつだ。原作ファンからは朱音の熱量をどう音で表現するかに注目が集まっており、トレーラーを見る限りその期待に応える仕上がりになっていそうだ。

からく杯の行方と、朱音の成長をめぐる今後の展開——続報や新映像が出るたびに目が離せない作品になりそうだ。