伝説的SF大作がついに英語圏へ
Titan Mangaが、永野護による大河SFマンガ『ファイブスター物語』の英語版コミックスについて、第1巻・第2巻のカバースプレッドを公開した。第1巻の発売日は2025年9月1日、続く第2巻は同年11月17日と、具体的なスケジュールも明らかになっている。
公開されたカバービジュアルは、原作の持ち味である緻密かつ華麗なアートワークをそのまま活かしたデザインとなっており、原作ファンならひと目で「あの絵」だと分かる仕上がりだ。英語圏の読者にとっても、このビジュアルクオリティは大きな訴求力を持つはずで、発売前から注目を集めている。
『ファイブスター物語』とはどんな作品か
『ファイブスター物語』は、永野護が1986年から月刊誌『ニュータイプ』(角川書店)にて連載を続ける、超長編SFファンタジーマンガ。舞台は遥か未来の星団世界で、「モーターヘッド」(後に「ゴティックメード」と改称)と呼ばれる巨大人型兵器と、それを操る特殊能力者「ヘッドライナー」、そして彼らの相棒である人工生命体「ファティマ」が織りなす壮大な歴史ドラマが描かれる。
デザイン、世界観、ストーリーのすべてを永野護ひとりが手がける一人称的な作品であり、その圧倒的な情報量と独自の美学は、長年にわたってコアなファンを魅了し続けてきた。不定期連載ゆえに単行本の刊行ペースはゆっくりとしているが、それでも待ち続けるファンが世界中に存在するほどの作品だ。
英語版刊行が持つ意味
実は『ファイブスター物語』の英語版コミックスは、過去にも刊行の試みがあったものの、完結には至らなかった経緯がある。今回Titan Mangaという実績あるパブリッシャーが正式に手がけることで、英語圏における本格的な普及に期待が高まる。
また、2023年に連載が再開されたことで日本国内でも改めて注目が集まっているタイミングと重なっており、新旧ファン双方にとって追い風となる状況だ。日本では長らく「知る人ぞ知る名作」として語り継がれてきた本作が、英語版を足がかりにグローバルな評価を獲得できるか——今後の展開から目が離せない。
第1巻発売後の反響と、それに続く巻のラインナップ発表にも引き続き注目していきたい。