OPテーマはニルヴァーナ「Breed」——グランジの名曲が百合作品を彩る

今回公開されたティザートレーラーで最も注目を集めているのが、オープニングテーマの選曲だ。アメリカのグランジロックバンド、ニルヴァーナの1991年シングル「Breed」が起用されることが明らかになった。青春の甘さと鬱屈した感情が同居するグランジサウンドが、高校生たちの揺れる感情をどう表現するのか、原作ファンからも大きな反響を呼んでいる。

スタッフ陣も豪華だ。監督は「堀と宮村」「新世界より」の石浜真史、シリーズ構成は「凛として咲く花の如く」の山崎莉乃、キャラクターデザインは「【推しの子】」シーズン1〜3を手がけた平山寛菜が担当する。アニメーション制作はCloverWorksで、近年の話題作を多数手がけてきた実力派スタジオが本作を担う。

キャストは伊瀬茉莉也・鬼頭明里のW主演

メインキャストには、古賀美月役に伊瀬茉莉也、大澤彩役に鬼頭明里が起用された。いずれも実力・人気ともに折り紙つきの声優であり、内気な美月と明るく活発な彩というキャラクターの対比を、どのように演じ分けるかが見どころのひとつとなるだろう。

作品について——SNS発の百合マンガが世界的に注目される理由

「気になってる人が男じゃなかった」は、新井すみこによるスライス・オブ・ライフ系百合マンガ。もともと2022年4月にX(旧Twitter)で公開された読み切りウェブマンガが原点で、その後2023年4月よりPixiv Comicで連載を開始した。KADOKAWAのKitora(キトラ)レーベルから単行本が刊行されており、2026年2月時点で4巻が発売されている。

あらすじは、おしゃれで明るい女子高生・彩が地元のCDショップの店員に一目惚れするところから始まる。ミステリアスな雰囲気と抜群の音楽センスに惹かれた彩だったが、実はその人物は自分のクラスメイト・美月だった——という設定が軸になっている。音楽というモチーフを共通項に、ふたりの距離が縮まっていく過程が丁寧に描かれており、「Next Manga Awards 2023」ウェブマンガ部門の大賞や、第2回アメリカン・マンガ・アワードのベスト新人マンガ賞を受賞するなど、国内外で高い評価を獲得している作品だ。

原作の持ち味は、恋愛の甘さだけでなく、音楽への愛情が随所に滲み出るその空気感にある。そこにニルヴァーナを持ってくるセンスは、単なる話題作りではなく、作品の本質をきちんと理解したうえでの選曲に思える。石浜監督率いるスタッフがどこまでその世界観を映像で再現できるか、放送開始に向けてさらなる情報解禁が待ち遠しい。