アゴットとリシェの試験、その先へ

第1期は全13話で構成され、アゴットとリシェの試験が佳境を迎えたところで幕を閉じた。あの引きの強い終わり方に悶絶したファンも多いはずだが、第2期は第1期最終話の放送直後に制作が正式決定。今回のAnime Expo 2026では、その第2期のウルトラティザー映像がお披露目された。

アニメーション制作を担うのは引き続きスタジオBUG FILMS、監督は渡辺歩が務める。渡辺監督はこの作品の映像化について「無謀な挑戦だった」と率直に語っており、その言葉の重みは第1期の映像クオリティを見れば納得できる。ちなみにココの日本語声優を務める本村玲奈によれば、第5話(キフレイ対ドラゴンの場面)だけで2万枚以上の作画が使われたという。一エピソードに2万枚超というのは、スタジオの本気度を如実に示す数字だ。

原作について——ハーベイ賞、アイズナー賞も受賞した話題作

原作は白浜鴎が作画・ストーリーともに手がけるマンガで、講談社「モーニングツー」にて2016年7月から連載中。2026年4月時点で単行本は16巻まで刊行されており、シリーズ累計発行部数は700万部超を誇る。2019年には同誌でスピンオフ「とんがり帽子のアトリエ Kitchen」もスタートしている。

国際的な評価も高く、2020年にはハーベイ賞のベストマンガ部門、そしてアイズナー賞の「アジア系国際作品最優秀米国版」部門をダブル受賞。日本のマンガがこの2賞を同年に制することは珍しく、作品の完成度の高さを世界が認めた形となった。

物語の舞台は、魔法やドラゴンが日常に溶け込んだファンタジー世界。魔女に憧れる少女ココは、「魔法使いは生まれつきのもの」という常識の壁に阻まれていたが、謎めいた旅の魔法使いキフレイとの出会いが彼女の運命を変えていく。緻密に描き込まれた魔法の描写と、丁寧に積み上げられる人間関係が、この作品の最大の魅力だ。

第2期への期待と注目ポイント

第1期で「2万枚超の作画」という水準を叩き出したBUG FILMSが、第2期でどこまで原作の世界観を再現してくるか。渡辺監督が「無謀」と表現するほどの難易度を誇る作品だけに、スタッフへのプレッシャーは相当なものだろう。一方で、それを承知の上で挑み続けるスタジオの姿勢は、ファンにとって信頼の根拠にもなっている。

原作既読者にとっては、アゴットとリシェの試験の行方はもちろん、キフレイの過去や魔法の禁忌をめぐる核心部分がどう描かれるかが最大の見どころになるはずだ。未読の方は、第2期開始前に第1期と原作コミックスを追いかけておくと、より深く楽しめる。

キャスト・スタッフの続投情報や放送時期など、詳細な発表が待たれる。[アニ図鑑の作品ページ](https://anizukan.com/anime/26340)で続報を随時チェックしてほしい。