「典型的なアクションとは一線を画す」——南雅彦社長が語るアニメ化の決め手
南氏は原作マンガを初めて読んだときの印象として、「通常のアクション作品とは一線を画す、新鮮な表現に挑戦できる作品だと感じた」と述べた。そのうえで、作品の真の魅力はキャラクターにあると強調。暗殺者や結婚詐欺師といった「個性豊かな」登場人物たちの掛け合いと、彼らの間に生まれる感情的な絆こそが、物語を特別なものにしていると語った。
ナレーターおよび「先生」役を担当する興津氏も、この作品に惹かれた理由を語っている。「シリアスな物語を想像するかもしれませんが、コミカルな要素で引き込まれます。可愛らしいシーンも豊富で、笑いあり、バトルアクションありと、さまざまな要素が詰まっている。幅広い世代の方に楽しんでいただける作品だと思います」と話し、作品の間口の広さをアピールした。
シーズン1のお気に入りシーンも公開
パネルでは両氏がシーズン1のお気に入りシーンを披露する場面もあり、会場は大いに盛り上がった。興津氏は第8話の「ハムスターマスター」のシーンを、南氏は第13話の「動物感謝祭」のシーンをそれぞれ選出。どちらも会場から熱い反応を得た。
また興津氏は、「マリッジトキシン」がナレーターを務めた初めての作品であることも明かしており、自身にとっても特別な一作となったようだ。
作品について——毒師の後継者と結婚詐欺師が織りなすアクションラブコメ
「マリッジトキシン」は、毒を操る暗殺者一族に生まれた青年・下呂光が、妹を守るために結婚相手を探すことになるアクションラブコメディだ。五大毒師一族のひとつ、下呂家の後継者として裏社会に生きてきた光が、次の仕事の標的である天才的な結婚詐欺師・木ノ崎芽衣と出会うところから物語が動き出す。
アニメーション制作はBONES。全13話で構成されたシーズン1は、アクション・コメディ・恋愛・ドラマと多彩なジャンルを掛け合わせた作風が特徴で、スコアは7.60と安定した評価を得ている。
「典型的なアクションとは違う何かを作りたかった」という南氏の言葉は、BONESがこの作品に込めた意気込みをよく表している。同スタジオは「鋼の錬金術師」「文豪ストレイドogs」など骨太なアクション作品で実績を積んできただけに、そのBONESがあえて「新鮮な表現」と評した点は、原作ファンにとっても興味深い発言だろう。シーズン2以降の続報があれば、ぜひ注目していきたい。