本作の作者・sooncha氏が8月3日に自身の声明を発表し、翌4日にはManga UP!編集部も公式声明を公開。出版社側は「担当編集者の連載・プロモーション業務における対応に不備があった」と非を認め、読者と作者への謝罪を表明した。

出版社が非を認めた異例の声明

Manga UP!編集部の声明によると、担当編集者の業務上の不備が発端となり、信頼回復を図るべく編集担当の交代を試みたものの、最終的には関係を修復するには至らなかったという。

「担当編集者の連載・プロモーション業務における対応に不備がありました。編集担当の交代を含め信頼関係の再構築を試みましたが、最終的には叶いませんでした。sooncha先生とManga UP!編集部で協議を重ねた結果、連載終了という決断に至りました」

編集部が自社の対応の不備を公式に認め、作者への謝罪を明言した声明は、業界的にも異例の対応と言える。

単行本3巻の発売直前という痛ましいタイミング

sooncha氏はこの発表が8月6日発売予定の単行本第3巻の直前というタイミングになったことを読者に詫びており、電子・紙の両形式で予定通り発売されることも併せて告知している。連載終了と同時に権利も出版社から引き上げることが明言されており、今後の展開については現時点では不明だ。

『ヤン先輩はひとりで生きていけない』は、タイトルにある通り「ひとりでは生きていけない」ヤン先輩と、その周囲の人間関係を描いたマンガ作品。sooncha氏がManga UP!にて連載を行っており、独特のキャラクター描写とテンポのよいストーリー展開で一定のファンを獲得していた。

作者と編集部の関係に何があったのか

今回の件で注目すべきは、連載終了の責任が明確に編集部側に帰せられている点だ。作者が権利を引き上げるという強い措置に踏み切ったことからも、両者の関係が相当に深刻な状態にあったことが伺える。マンガ業界では編集者と作家の関係性が作品の質や継続に直結するだけに、今回のケースは出版社と作家の在り方を改めて問い直す出来事として業界内外から注目を集めている。

権利が作者の手元に戻ったことで、他誌や他プラットフォームでの継続の可能性はゼロではない。sooncha氏の今後の動向と、本作の行方について続報が入り次第、改めてお伝えしたい。