10年の歴史に幕――第26巻で完結

藍本松による漫画「怪物事変」は、2016年に連載をスタートして以来、独特の世界観と個性豊かなキャラクターで多くのファンを獲得してきた。今回、その物語が第26巻をもって完結することが正式に明らかになった。連載期間はおよそ10年に及び、一つの時代が終わりを告げることになる。

作品について――人間と怪物が交差する異能ダークファンタジー

「怪物事変」は、人間と怪物(ケモノ)が密かに共存する現代日本を舞台にしたダークファンタジー作品だ。主人公の結崎穏」は、田舎で差別を受けながら育った少年で、自らが「怪物」の血を引く存在であることを知らずにいた。ある日、怪物専門の探偵事務所に引き取られ、同じくケモノの血を持つ仲間たちとともに、怪物絡みの事件に挑んでいく。

陰陽師の概念や日本の妖怪伝承をベースにしつつ、少年マンガ的な熱いバトルと、孤独や「自分とは何者か」というアイデンティティの葛藤を丁寧に描いた点が本作の大きな魅力だ。2021年にはスタジオ・松竹によりテレビアニメ化もされており、アニメから入ったファンも多い。

10年という歳月が物語る作品の重み

10年という連載期間は、それ自体が一つの勲章だ。長期連載ゆえに積み重ねてきた伏線やキャラクターの成長は相当な厚みがあり、完結巻となる第26巻でそれらがどのように回収されるのか、原作ファンの間では期待と惜別が入り混じった複雑な感情が広がっている。

特に、主人公・穏の出生の秘密や、敵対勢力との因縁など、長年にわたって張られてきた大きな伏線の決着がどのような形を取るのか、最終巻の内容は大きな注目を集めそうだ。アニメ化を機に原作を読み始めた読者にとっても、今がまとめて読み直す絶好の機会といえるだろう。

第26巻の発売日など詳細情報については、続報を待ちたい。