原作は余寒、作画は三鹿灯が担当する。

ぞくりとさせるキャッチコピーの意味

タイトルに添えられた「この怪談は"一部"を除きフィクションです」というコピーが、すでに読者の間で話題を呼んでいる。通常、実話怪談には「この話はフィクションです」あるいは「実話を元にしています」という断り書きが付くものだが、本作のそれは意図的にどちらとも取れる曖昧な表現になっている。「一部を除き」という言葉が、どこまでが作り話でどこからが本当の話なのかを読者に問いかける構造になっており、読む前から背筋が薄ら寒くなるような仕掛けだ。

「Yの怪談帖」とはどんな作品か

本作は、余寒が原作を手がける実話系ホラーマンガ。「Yの怪談帖」というタイトルの「Y」が何を指すのかも、現時点では謎のままとなっている。作画を担当する三鹿灯は、ホラー表現との親和性が高いと期待される新鋭で、ビジュアルからもただならぬ雰囲気が漂う。

実話怪談というジャンルは、純粋なフィクションとは異なる独特の読み心地がある。「本当にあったかもしれない」という余白が恐怖を増幅させ、読後もじわじわと尾を引く。本作はそのジャンルの特性を最大限に活かしつつ、「一部を除きフィクション」というメタ的な構造を取り込むことで、さらに一歩踏み込んだ怖さを狙っているように見える。

連載スタートに寄せる期待

ホラーマンガは近年、ジャンルとして再び注目を集めており、実話怪談を題材にした作品への需要も高まっている。「Yの怪談帖」は、そのトレンドの中でも一際尖ったコンセプトを持つ作品として、ホラーファンの視線を集めそうだ。「Y」の正体や、どこまでが実話なのかという謎が連載を通じてどのように明かされていくのか、今後の展開から目が離せない。