*sow*による百合マンガ「子供部屋ドラゴン」の第1巻が、2026年3月26日に芳文社のまんがタイムKRコミックスより発売された。

本作の主人公は女子高生のひまり。ある日、学校から帰宅すると、自宅の半分がいつの間にかお城になっているという衝撃的な状況に直面するところから物語がスタートする。その城の主こそが、ひまりの義妹にあたる「子供部屋ドラゴン」。部屋から一歩も出ようとしないドラゴンの義妹と、ひまりの濃厚な百合キスを含む奇妙な同居生活が描かれる作品だ。

まんがタイムKRコミックスといえば、「きらら」系列と並ぶ女性向け・百合コンテンツの発信地として知られており、「子供部屋ドラゴン」もその系譜に連なる一作と言えるだろう。ファンタジー設定と日常系百合を掛け合わせたアプローチは、近年のジャンルの広がりを感じさせる。

注目したいのは、「子供部屋おじさん」ならぬ「子供部屋ドラゴン」というネーミングセンスだ。現代的なスラングをファンタジー世界観に落とし込んだこのタイトルは、SNSでの話題性も十分。義妹がドラゴンという非日常設定でありながら、「引きこもりがちな家族との向き合い方」というリアルな感情も絡んでくる可能性があり、単純なファンタジーコメディにとどまらない深みが期待できる。

百合ジャンルにおいては、ファンタジー要素を取り入れた作品が読者層を広げる傾向にある。ドラゴンという強大な存在でありながら「部屋から出られない」というギャップ萌えの構造は、キャラクターへの愛着を生みやすく、連載を重ねるごとに関係性の変化を楽しめる作品になりそうだ。

第1巻発売を機に、今後の展開や続巻情報にも引き続き注目していきたい。