なろう発の人気ダーク悪役令嬢ファンタジー「断罪された悪役令嬢は、逆行して完璧な悪女を目指す」のアニメ化が発表された。原作小説・コミカライズともにTO Booksから刊行されており、女性向けレーベル「Celica」を代表する作品のひとつとして根強い人気を誇っている。

原作は奈良山幕府氏が2020年に「小説家になろう」で連載を開始したウェブ小説。2021年にはえびすし氏によるイラストを添えたライトノベル版が刊行され、2022年には北国ラット氏によるコミカライズも始まった。ライトノベル・マンガともに2026年4月1日に第10巻が同時発売予定であり、ちょうど節目のタイミングでのアニメ化発表となった。

物語の主人公は公爵令嬢のクローディア。腹違いの妹に騙され、娼館へと売り飛ばされるという過酷な運命を辿るが、その逆境の中で持ち前の知恵と身につけた処世術を武器に、娼館随一の存在へと上り詰める。しかしその直後に命を落とし、目覚めると14歳の学院時代に逆行していた。かつての世間知らずな自分とは決別し、今度は自らが「完璧な悪女」として君臨することを誓う——というのが大まかな筋書きだ。

いわゆる「悪役令嬢もの」の中でも、本作は一線を画す作風で注目を集めてきた。主人公が純粋な意味での「悪女」を目指すという設定は、ざまぁや逆転劇を楽しむ読者層に刺さる構成になっており、ウェブ小説発でありながら重厚な人間ドラマとして評価されている点が強みだ。単なるハッピーエンド志向の転生ものとは異なり、クローディアが泥をすすりながら這い上がってきた過去を持つ点が、キャラクターに独特の凄みをもたらしている。

女性向けファンタジーのアニメ化は近年ますます増えているが、本作のような「ダーク系悪役令嬢」路線は、どこまでその毒気を維持できるかがアニメ版の評価を左右するだろう。クローディアの過去描写をどう映像で表現するか、制作スタジオやキャストの人選も含め、続報が待たれるところだ。

現時点ではスタジオやキャスト、放送時期などの詳細は明らかになっていない。今後の続報に引き続き注目していきたい。