高畑弓・蒲夕二による原作マンガを映像化したTVアニメ「描くなるうえは」の第1弾キービジュアルが公開された。ヒロインの宮本ニーナと主人公の植原裕希が背中合わせでマンガを描く姿が印象的なビジュアルで、二人の関係性をシンプルかつ鮮やかに切り取った一枚となっている。
公開されたキービジュアルには、「描くなるうえは」の核心とも言える「正反対の二人が同じ夢に向かって走る」という構図が凝縮されている。背中合わせというポーズは、互いに意識しながらも素直になれない二人の距離感を絶妙に表現しており、原作ファンならニヤリとしてしまう演出だ。
原作は白泉社から刊行されている高畑弓・蒲夕二のマンガで、売れない高校生マンガ家二人の恋愛と創作をテーマにしたラブコメディ。冴えない高校生・植原裕希は恋愛コメディを描いているものの、編集者からは「リアリティがない」と一蹴されてしまう。そこで出会ったのが、同じくマンガ家志望の明るいクラスメイト・宮本ニーナ。彼女も同様の指摘を受けており、お互いの恋愛経験のなさを補うために「偽の交際」を始めることになる。
このジャンルでいうと、「マンガを描くこと」と「恋愛すること」が物語の両輪として機能しているのが本作の大きな特徴だ。単なる青春ラブコメにとどまらず、創作の苦しさや喜びもしっかり描かれているため、マンガやアニメの制作に興味を持つ読者層にも刺さりやすい作品といえる。
アニメ制作はROLL2とinfiniteが担当する。両スタジオともこれからさらに実績を積み上げていく段階にあるだけに、今回のアニメ化はスタジオにとっても注目度の高いプロジェクトになるはずだ。キービジュアルのクオリティを見る限り、ビジュアル面での丁寧な仕事ぶりは期待できそうで、原作の持つ温かみのある絵柄をどこまで再現できるかが一つの見どころになるだろう。
原作の持ち味である「抱腹絶倒」というキャッチコピーが示す通り、本作はギャグとロマンスのバランスが絶妙で、読んでいて思わず声を上げて笑ってしまうシーンが随所に散りばめられている。それをアニメという動きと音のある媒体でどう表現するか、特に声優陣のキャスティングや演技がコメディとしての完成度を大きく左右することになりそうだ。
現時点ではキャストやスタッフの詳細、放送時期などの情報はまだ明らかになっていない。第1弾キービジュアルの公開を皮切りに、今後続々と情報が解禁されていくと思われるので、続報を楽しみに待ちたい。