スエカネクミコによる新作マンガ「魔王とはじめるRPG」の第1巻が、4月20日にオーバーラップのガルドコミックスレーベルより発売された。
「悪役」視点から描き直すRPGの世界
本作は、魔王を宿した少年が主人公のRPGファンタジー作品だ。タイトルからはゲームライクな冒険譚を想像するかもしれないが、物語のキモは「勇者の暴虐に抗う」という点にある。王道RPGでは正義の象徴として描かれるはずの勇者が、本作では横暴な存在として立ちはだかる。主人公は魔王の力を宿しながら、その理不尽に立ち向かっていく——という構図は、近年のファンタジーマンガの中でも一際鋭い切り口と言えるだろう。
作者・スエカネクミコとは
スエカネクミコは、独特の画風と練り込まれたストーリー構成で知られるマンガ家だ。ダークな世界観の中に人間ドラマを丁寧に織り込む作風は、コアなファンを多く持つ。今回の「魔王とはじめるRPG」でも、単なる「勧善懲悪の逆転もの」に留まらない深みのある物語が期待できる。
発売レーベルのガルドコミックスはオーバーラップが展開するコミックブランドで、ライトノベル原作のコミカライズをはじめ、独自性の強い作品を多数ラインナップしてきた。その中でスエカネクミコのオリジナル作品がどのような展開を見せるか、レーベルの新たな顔として注目される一作になりそうだ。
RPGの「勇者vs魔王」という構図を根底から問い直す本作は、ジャンルの定番に慣れ親しんだ読者ほど刺さる内容になっているはずだ。第1巻を手に取って、その世界観の全貌を確かめてほしい。今後の展開と続刊情報にも引き続き注目していきたい。