荒木飛呂彦の原案を、豪華タッグが現代に蘇らせる

本作の原案となっているのは、荒木飛呂彦が「ジョジョの奇妙な冒険」以前に発表した初期作品「魔少年ビーティー」(1983〜84年)。頭脳派の悪少年・ビーティーが、さまざまなトリックを駆使して難局を切り抜けていくダークな少年漫画で、後のジョジョシリーズへとつながる荒木作品のルーツとも言われる一作だ。

その原案をもとに今回筆を執ったのは、「物語シリーズ」や「掟上今日子の備忘録」など数々のヒット作を持つ西尾維新と、「約束のネバーランド」の作画を担当した出水ぽすかというビッグネーム2人。タイトルが「魔少年」から「魔高校生」へと変わっていることからも、単なるリメイクではなく、現代的な解釈を加えた新たな物語として再構築されていることがうかがえる。

読み切り掲載号には特製クリアファイルも

5月19日発売のウルトラジャンプ6月号には、本作の掲載に合わせたクリアファイルの付録も用意されており、コレクターズアイテムとしても注目を集めている。

西尾維新の持ち味である緻密な言葉遊びと伏線構造が、荒木作品特有の「頭脳戦」とどう絡み合うのか。そして「約束のネバーランド」でサスペンスフルな表情描写を磨き上げた出水ぽすかの画力が、ビーティーというキャラクターにどんな生命を吹き込むのか。読み切り一本でありながら、見どころは非常に多い。

荒木飛呂彦ファンにとっては「原点回帰」的な興奮があり、西尾維新・出水ぽすかの両ファンにとっては新境地を目撃できる機会でもある。今後この読み切りが何らかの形で続編や連載へと発展するのかどうか、続報が待たれる。