ガンガンJOKER8月号で新連載2本が同時スタート
7月22日発売のガンガンJOKER8月号(スクウェア・エニックス)に、新連載が2本同時掲載された。春乃カミハル「生きるのヘタな他校の女子」と、蒼舵原作・黒江景秋作画による「八重乃遥可は8人いる!!」の2作品だ。
「生きるのヘタな他校の女子」は、見た目は強面だがじつはドジっ子な女子高生・三田と、何事も極度に怖がるビビリな男子高校生・人吉によるボーイミーツガール青春もの。強面×ビビリというキャラクターの対比が、すでにコメディとしての土台をしっかり作っている印象で、日常のちょっとしたすれ違いや誤解が積み重なっていく展開が期待できる。
一方の「八重乃遥可は8人いる!!」は、蒼舵が原作を手がけ、黒江景秋が作画を担当する分業体制の作品。タイトルから察するに、マルチバース(並行世界)設定を絡めた純愛ラブコメとなっており、「8人の八重乃遥可」という設定がどのように恋愛に絡んでくるのかが最大の見どころになりそうだ。
2作品それぞれの注目ポイント
ガンガンJOKERといえば、『月刊少女野崎くん』や『ゆるゆり』など、コメディ色の強い作品を多数輩出してきた雑誌。今回の2作品もその系譜に連なるラインナップで、どちらもキャッチーな設定でまず読者を引き込む力がある。
「生きるのヘタな他校の女子」は、強面キャラのギャップを活かしたラブコメの王道フォーマットを踏みつつ、「他校」という距離感が二人の関係にどんなスパイスをもたらすかが気になるところ。日常の些細な場面でドジを踏む三田と、それにいちいち過剰反応してしまう人吉のやりとりは、読んでいて思わず顔がほころびそうな化学反応を持っている。
「八重乃遥可は8人いる!!」は、マルチバース設定というSF的なギミックをラブコメに組み込んだ意欲作だ。「どの世界の彼女が本当の彼女なのか」「それでも一人を選ぶとはどういうことか」といった純愛テーマと並行世界設定の組み合わせは、うまくはまれば深みのある作品になりうる。原作と作画の分業体制も、それぞれの強みを活かした丁寧な仕上がりに期待が持てる。
どちらも連載スタートから個性が際立っており、今後の展開次第でガンガンJOKERの看板作品に育つ可能性を秘めている。次号以降の展開に引き続き注目したい。