本日7月27日、水戸市子の新連載「永の字はこう書く」がHERO'S Webにて第1話を公開し、連載がスタートした。世代を超えた少年と老人の交流を軸に、書道を題材としたヒューマンドラマが展開される。
「永の字」から始まる、ひと夏の出会い
物語の主人公は、小学2年生の少年・永児。友人たちが習い事を始めたことで放課後がぽっかり暇になってしまった彼は、退屈を持て余して地域で有名な幽霊屋敷に立てかけてあった書道教室の看板を持ち出し、土手滑りに使って遊んでしまう。遊び終えた後、看板を戻しに行った永児は、屋敷の主である老人と出会うことになる。
タイトルの「永の字」とは、書道において基本となる8つの筆法——「永字八法」——を含む漢字として知られる。書道を学ぶ者が最初に向き合うこの一文字を作品名に据えたことは、永児というキャラクター名とも絶妙に呼応しており、作者の仕掛けが光る。
子どもと老人が紡ぐ、静かな物語への期待
書道という題材は、アニメ・マンガの世界でも決して多くはないジャンルだ。スポーツや音楽を扱った青春作品は数多くあるが、書道をメインに据えた作品となると、それだけで希少性がある。「永の字はこう書く」は競技や上達を前面に押し出すのではなく、あくまで少年と老人の「交流」を中心に置いているところが興味深い。世代間のギャップを超えてゆっくりと距離が縮まっていく様子は、現代のマンガ読者が求めているゆったりとした温かみのある読み心地を提供してくれそうだ。
作者の水戸市子については、今回が注目を集める新たな一歩となる。書道という繊細な所作を漫画の絵で表現するには、線の美しさや筆の動きをどう描くかという技術的な挑戦も伴う。第1話の公開を受けて読者からの反響も上々で、静かながら確かな期待が集まっている。
HERO'S Webにて毎回更新される本作の続報や、今後の展開に引き続き注目していきたい。