小学生2人のすれ違い恋愛を描く新作
川村拓による新連載「6年生としたいこと」が、7月30日発売の週刊少年チャンピオン35号(秋田書店)より始動した。
本作の主人公は、おませな小学6年生の少女・咲と、わんぱくで無邪気な小学4年生の少年・草太。2人は互いに想い合っているれっきとした相思相愛なのだが、その関係はひと筋縄ではいかない。草太のことが好きな咲は恋愛の駆け引きを楽しもうとする一方、草太はそんな計算とは無縁に、ただ純粋に彼女のことを思っている。会話は噛み合っているようで微妙にずれていて、そのすれ違いこそがこの作品の肝となっている。
「すれ違い」というシンプルな構造が生む笑いと切なさ
相思相愛なのになかなか距離が縮まらない、というラブコメの定番構造は数多くの作品が採用してきたが、本作の面白いところはそのすれ違いの原因が「駆け引き vs 純粋さ」という非常にシンプルな対比にある点だ。咲が仕掛ける小賢しい作戦が、草太の天然ぶりによって見事に空振りになっていく様子は、読んでいてもどかしくもクスリと笑えるはずで、少年チャンピオンらしい読み口の軽さと相性がよさそうだ。
なお、同号には板垣巴留「BEAST COMPLEX」の読み切りも掲載されており、チャンピオンクロスでも新エピソード「クマとヒツジ」が公開中。35号はボリューム面でも読みごたえのある一冊となっている。
新連載のスタートとあって、今後の展開やキャラクターの関係性がどう積み重なっていくか、続巻・続話を追っていく楽しみが早くも生まれている。