2種のキービジュアルが同時解禁、それぞれの魅力とは
今回公開されたビジュアルは、まったく異なる雰囲気を持つ2枚だ。
こやまひろかずが手がけた"スペシャルキービジュアル"は、屋敷の門扉の前に立つ制服姿の蒼崎青子を描いた一枚。原作ゲームのビジュアルを長年支えてきた絵師本人が描き下ろしたとあって、ゲームファンにとっては感慨深いものがあるだろう。
一方、ufotable描き下ろしの第2弾キービジュアルは、天窓からやわらかな光が差し込む荘厳な館内を舞台に、青子と久遠寺有珠の2人が佇む構図となっている。静謐な空気感と光の表現は、いかにもufotableらしい繊細な仕上がりだ。また、両ビジュアルの解禁を記念したPVも同時に公開されている。
「魔法使いの夜」とはどんな作品か
「魔法使いの夜」は、TYPE-MOONが2011年にリリースした伝奇ビジュアルノベル。シナリオは「Fate/stay night」「空の境界」で知られる奈須きのこが手がけ、昭和63年を舞台に、魔法使いの少女・蒼崎青子と、彼女の屋敷に迷い込んだ青年・黒桐鮮花の出会いと、その周囲で巻き起こる魔法をめぐる物語が描かれる。
こやまひろかずによるキャラクターデザインと精緻な原画が高く評価されており、リリースから10年以上が経った現在も根強いファンを持つ作品だ。
原作ファンが注目する理由
この劇場アニメ化で特筆すべきは、制作をufotableが担っている点だ。同スタジオは「鬼滅の刃」や「Fate/Zero」「劇場版『空の境界』」シリーズなど、映像クオリティで高い評価を受けてきた実績がある。とりわけ「空の境界」はTYPE-MOONとufotableの初タッグ作品でもあり、今回の「魔法使いの夜」はそのラインを引き継ぐ形での映像化とも言える。
こやまひろかずの原作絵をufotableがどう動かすのか——この一点だけでも、ファンが期待を寄せる理由としては十分すぎる。スペシャルキービジュアルと第2弾キービジュアルという2つの切り口から作品世界を提示した今回の解禁は、公開に向けた情報展開がいよいよ本格化してきた予感を強く感じさせる。今後の追加情報にも引き続き注目したい。