一つの体に三つの魂——異色の異世界転生ファンタジー

本作の主人公は、マウリシア王国の名門コーネリウス家の跡取り息子、バルド・コーネリウス。しかし彼の体には、バルド自身の意識のほかに、戦国時代に上杉家に仕えた侍・岡左内と、獣耳好きの現代オタク高校生・岡正春という二つの魂が同居している。軍事戦術の知識とビジネス感覚、そして謎のオタク魂を武器に、三人(?)が一体となって異世界の頂点を目指すという、なんとも賑やかな設定が特徴だ。

原作はたかみりょうせん氏によるライトノベルで、2013年に小説投稿サイト「小説家になろう」での連載がスタート。その後アルファポリス主催の賞を受賞し、同社から書籍化。2014年から2019年にかけて全14巻が刊行されている。コミカライズ版はほのじ氏の作画で2015年からアルファポリスのウェブサイトにて連載中で、英語版も海外で展開されるなど、着実にファン層を広げてきた作品だ。

キャスト・スタッフ陣の顔ぶれ

発表されたキャストは以下の通り。

- バルド・コーネリウス:小林裕介 - 岡左内:松山鷹志 - 岡正春:猪股俊明 - セイルーン:安済知佳 - セリナ・サヴァラン:伊藤彩沙 - ジルケ・ランドルフ:諸星すみれ

バルドを演じる小林裕介は、数多くの異世界・ファンタジー作品で主役を務めてきた実力派声優。一人で三つの人格を内包するバルドという複雑なキャラクターを、どう演じ分けるかは注目ポイントのひとつだろう。

スタッフ面では、監督を桜井弘明氏、シリーズ構成を越智勇次郎氏が担当。キャラクターコンセプトには渡辺はじめ氏、キャラクターデザインはウクレレ善次郎氏が名を連ねる。音楽はRYOSHI TAKAGI氏が手がける。

「なろう」発の長寿作品が、ついにアニメへ

本作がアニメ化として注目される理由のひとつは、その"熟成期間"にある。2013年に連載開始し、書籍版の完結から数年を経てのアニメ化という流れは、作品がじっくりとファンに愛され続けてきた証ともいえる。「なろう」発の異世界転生作品は数多くあれど、一体に複数の魂が宿るという設定はその中でも個性的で、コメディとシリアスが入り混じる独特の空気感が原作ファンから支持を集めてきた。

制作を担うStudio DEENは、長年にわたって多ジャンルの作品を手がけてきたスタジオ。2027年1月という放送時期に向け、キービジュアルやPVの仕上がりが今後どのように変化していくか、続報が待たれるところだ。