「勇者ユキオ」、本日より連載開始
8月19日発売のウルトラジャンプ(集英社)9月号にて、にしだけんすけの新連載「勇者ユキオ」が第1話を掲載し、正式に連載をスタートさせた。公開された第1話の扉ページからは、作者の独特の画風が健在であることがうかがえる。
「すべてを手に入れた勇者」という逆張りの面白さ
今作が早くも注目を集めているのは、そのコンセプトの独自性にある。タイトルに「勇者」を冠しながら、「すべてを手に入れたはずの勇者」を描くという設定は、従来の勇者モノとは真逆のスタート地点に立っている。目標を達成した後の人間を描く、いわば「その後」の物語である可能性が高く、にしだけんすけが得意とする人間の業や欲望、空虚さといったテーマとも親和性が高い。
にしだけんすけとはどんな作家か
にしだけんすけは、「ジャガーン」(原作:金城宗幸、作画:にしだけんすけ)でその名を広く知られるようになった漫画家だ。「ジャガーン」は、体に寄生した謎の生物によって異能の力を得た主人公が、欲望と暴力が渦巻く世界を生き抜くダークアクション作品で、容赦ない描写と圧倒的な画力で多くのファンを獲得した。今回の「勇者ユキオ」は、にしだけんすけが単独で手がける作品として、その原作力・作画力が同時に問われる場ともなる。
「ジャガーン」で培った、人間の暗部を鋭く切り取る筆致が「勇者ユキオ」でどのように昇華されるのか。ウルトラジャンプという舞台で、にしだけんすけがどんな世界を見せてくれるのか、今後の展開から目が離せない。