「Maiden Blood」は、完全オリジナルのダークファンタジーアクションアニメ。主演キャストには佐伯伊織と安済知佳が名を連ねており、発表時点でこの2名の起用が確認されている。放送時期は2027年を予定しており、現時点ではPVなどの映像情報は公開されていないが、今後の続報が期待される。
絶望の世界観――「血」が支配する終末ファンタジー
本作の舞台となるのは、文字通り世界の終わりを迎えた後の地球だ。ハルマゲドン――善と悪の最終戦争――のはずだったその結末は、人々の「死にたくない」という切実な願い、絶望的なエゴイズムによって覆されてしまう。その感情が邪神に力を与え、80億の人間が犠牲となった。生き残りを許されたわずかな人々は、邪神の玩具として永遠に弄ばれる運命を背負うことになる。
宇宙の誕生以来、幾度となく繰り返されてきた「フラショケレティ(世界の刷新)」が初めて打ち砕かれた世界。太陽の昇らない暗黒の世界で唯一価値を持つのは、人間の血だ。血は通貨であり、燃料であり、武器でもある。この重厚な設定は、ありきたりなファンタジーとは一線を画しており、原作のない完全オリジナル作品だからこそ、どこへ向かうか予測のつかない展開への期待感が高まる。
岸誠二×Polygon Picturesという組み合わせに注目
岸誠二監督といえば、「Angel Beats!」「Another」「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation」「結城友奈は勇者である」など、感情を揺さぶる重厚なドラマと衝撃的な展開を得意とするクリエイターとして知られる。本作のような終末的な世界観、善悪の概念が崩壊した物語との相性は抜群で、その手腕への期待は大きい。
制作を担うPolygon Picturesは、「シドニアの騎士」「亜人」「GODZILLA」三部作などで知られるCGアニメーションのスタジオだ。独自のビジュアルスタイルを持つ同スタジオが、この終末ダークファンタジーをどのような映像で表現するのかは、大きな見どころのひとつとなるだろう。岸監督の演出スタイルとPolygon PicturesのCG表現が組み合わさったとき、どんな化学反応が起きるのか——そこに本作最大の興味がある。
キャストの佐伯伊織と安済知佳はともに幅広い表現力を持つ実力派であり、この過酷な世界を生きるキャラクターたちに深みを与えてくれるはずだ。2027年の放送に向け、今後公開されるであろうビジュアルやPVで、その世界観の全貌が少しずつ明らかになることを楽しみに待ちたい。