静岡大震災の謎が、深海へと誘う
原作・安芸勘谷、作画・翼によるタッグで描かれる「ノイズリング」は、本日9月1日に少年ジャンプ+での連載をスタートさせた。
物語の舞台は、静岡県を襲った大規模な地震の直後。海洋調査機関JANSTECのメンバーたちは、震災の原因究明を目的に海底断層の観測へと乗り出す。物語の主軸となるのは、盲目のソナーマンである青年・宿木。彼は有人深海調査艇の航行サポートを担っていたが、調査艇のクルーが深海の岩盤に無数の穴が開いているのを発見したことで、物語は一気に動き出す。
「深海×震災×SF」という組み合わせが持つ可能性
深海を舞台にしたサスペンスというジャンルは、その閉鎖的な空間と人類の知が及びにくい未知の領域が組み合わさることで、独特の息苦しさと緊張感を生み出す。「ノイズリング」はそこに震災という現実的な恐怖を起点として据えており、SFとしての飛躍と社会的なリアリティを両立させようとする野心的な構成が第1話から透けて見える。
主人公・宿木が盲目のソナーマンという設定も興味深い。視覚を持たないからこそ、音と振動で世界を認識する彼の感覚は、深海という「見えない」環境と鋭く共鳴する。この設定が物語の緊張感にどう絡んでいくのか、序盤から目が離せない。
JANSTECという組織名は実在する海洋研究機関「JAMSTEC(海洋研究開発機構)」を彷彿とさせるリアルな設定であり、作品への信頼感を高める要素にもなっている。深海調査のディテールにどこまでこだわっているかも、読み進める上での楽しみのひとつになりそうだ。
「ノイズリング」は少年ジャンプ+にて連載中。今後の展開と、あの無数の穴の正体が明かされる瞬間に注目したい。