キャバクラを舞台にした異色のお仕事ドラマが始動
本作は、トラブルが重なって職と家の両方を失ってしまったOLが主人公。どん底の状況から一転、キャバクラの店長というまったく未経験の世界に飛び込んでいくお仕事ドラマだ。タイトルにある「レコ」とは主人公の名前と思われ、「今夜も指名が入りました」というフレーズが、水商売の現場ならではの空気感を早くも漂わせている。
掲載誌となるアサコミは、朝日新聞出版が運営するウェブコミックプラットフォーム。比較的リアルな人間ドラマや女性向け作品に力を入れており、本作のような社会人女性を主人公にした物語との相性は良さそうだ。
「落ちこぼれ主人公×異業種」というフォーマットの可能性
仕事も住む場所も失った女性が、華やかだが厳しい夜の世界で奮闘するという設定は、近年のお仕事漫画の中でも際立ったフックを持っている。キャバクラという舞台は、接客・マネジメント・人間関係のドラマが凝縮された場所でもあり、単なるサクセスストーリーにとどまらない深みが生まれやすい。主人公が「客として通う側」でも「キャストとして働く側」でもなく、店長というポジションに置かれているのが特にユニークで、経営や人材管理の視点からも物語が展開していくことが期待できる。
作者の工藤あいは、女性の感情や人間関係を丁寧に描くことに定評のある作家だ。今作でもその筆致が活かされれば、華やかな舞台の裏側にある泥臭さや温かさを余すことなく描き出してくれるはずだ。
連載はスタートしたばかり。今後どのようなキャラクターが登場し、主人公がどんな成長を見せるのか、続報とあわせて追っていきたい。