吃音症の少女が主人公の新感覚ラブコメ、マンガMeeで始動
本作は、作者・ただのゆうによる新連載作品。タイトルの「ふるえる唇」という言葉が示すとおり、吃音症という言葉を発することへの困難を抱えたヒロインが物語の中心に据えられている。そんな彼女が、一見とっつきにくい硬派な男子と出会うことで、少しずつ変わり始めるという青春ラブストーリーだ。
マンガMeeは集英社が運営する女性向けマンガアプリで、「ハニーレモンソーダ」や「私のジャンルに『神』がいます」など数多くのヒット作を輩出してきたプラットフォーム。そこに新たに加わった本作が、どのような存在感を示していくか注目される。
吃音というテーマが持つリアルな重み
吃音症を主人公の核心的な属性として描く少女マンガは、決して多くない。言葉が出てこない、うまく話せないというもどかしさは、青春という時期においてとりわけ切実なテーマだ。恋愛を描く上でのコミュニケーションの難しさと、吃音症という設定が絡み合うことで、単なるラブコメにとどまらない深みが生まれる可能性を秘めている。
硬派な男子というヒーロー像も、昨今の少女マンガでは一定の人気を誇る類型だが、口数の少ないヒーローと言葉を発することに困難を抱えるヒロインという組み合わせには、物語上の必然性と面白さが感じられる。ふたりがどのように心を通わせていくのか、その過程に期待が高まる。
作者・ただのゆうの描く繊細な心理描写とキャラクター造形が、このテーマとどう響き合うのか。連載が進むにつれて明らかになる世界観や関係性の変化に、引き続き注目していきたい。