54歳、再びピアノへ——「熱情を聴かせて」連載開始
アキヤマ香の新連載「熱情を聴かせて」が、本日9月7日発売の週刊ビッグコミックスピリッツ41号(小学館)にてスタートした。
本作の主人公は、かつて「天才少年」と呼ばれながらも、今は54歳の平凡な会社員として日々を過ごす男性。そんな彼がピアニストを目指すという、異色のキャリアと年齢設定が大きな特徴だ。タイトルの「熱情」はベートーヴェンのピアノソナタ第23番「熱情」を想起させるもので、音楽への深い造詣が感じられる。
中年主人公×音楽という新しい切り口
音楽を題材にしたマンガといえば、若い才能が開花していく青春群像劇が定番だ。しかし本作は、その王道を大きく外れている。54歳という年齢でピアノに再挑戦する主人公の姿は、「もう遅い」という諦めと、それでも燃え上がる情熱との葛藤を描くことになるだろう。
かつての「天才」という過去の栄光と、現在の「平凡な会社員」というギャップ。この落差こそが、本作の核心にある物語の燃料になるはずだ。読者の多くが共感できるような「やり残したこと」や「もう一度だけ」という感情を、ピアノという表現手段を通じて描き出す作品になりそうで、特に社会人読者層には刺さる設定といえる。
週刊ビッグコミックスピリッツは、これまでも「べしゃり暮らし」や「イキガミ」など、人間の業や情熱を正面から描く作品を多く送り出してきた雑誌だ。その誌面でアキヤマ香がどのような音楽マンガを展開するのか、今後の展開が注目される。
連載開始したばかりの本作について、今後も続報や単行本情報が入り次第、随時お届けしていく。