10月3日スタート、メイントレーラーで世界観が明らかに
今回公開されたメイントレーラーでは、主人公フィアが過去の記憶を取り戻す場面や、聖女としての力を秘めながら騎士として生きる姿が描かれており、作品の雰囲気をしっかりと伝える仕上がりになっている。あわせて発表された第十三騎士団団長カーティス・バニスター役の東谷菊之介の起用も、キャスト陣に厚みを加えるニュースとして注目される。
スタッフ面では、監督に牧野友衣(「高峰さんはあざとくない。」)、副監督に村田直樹(「うちの娘が〜」)が名を連ねており、制作体制も少しずつ明らかになってきた。
原作は累計13巻を超える人気ライトノベル
原作は十夜による小説投稿サイト「小説家になろう」発のウェブ小説で、2019年1月に連載開始。その後アース・スター エンターテイメントのレーベル「アース・スターノベル」より書籍化され、2026年9月16日には第13巻が発売予定と、長期にわたって支持を集めているシリーズだ。イラストはchibiが担当しており、コミカライズ版や前日譚にあたる「A Tale of the Secret Saint ZERO」も展開されている。
物語の主人公は、代々騎士の家系に生まれた少女フィア。自身も騎士を目指して鍛錬に励む彼女は、ある日死の淵をさまよう体験をきっかけに、前世で「大聖女」だったころの記憶と、希少な回復・加護魔法の力を取り戻す。しかし前世での非業の死も同時に思い出したフィアは、自分が聖女であることを隠し続けながら騎士の道を歩むことを決意する。せっかく使える力を前にして葛藤するフィアの姿が、作品の大きな魅力となっている。
「隠す」ことの緊張感がアニメでどう描かれるか
ファンタジー×転生ものとしての骨格は近年のトレンドを押さえつつも、この作品が一線を画しているのは「力を持ちながらあえて隠す」という設定の緊張感にある。無自覚チートや無双展開とは一線を画し、フィアが能力の使用を我慢しながらも状況に流されていく様子が、読者からは「もどかしくて目が離せない」と評されてきた。アニメ化にあたって、この内面の葛藤をどう映像で表現するかが作品の評価を大きく左右するポイントになるだろう。
原作13巻という豊富なストックを持つシリーズだけに、アニメがどこまでの範囲を描くのかも気になるところ。10月3日の放送開始に向けて、今後も続くキャストやスタッフの情報解禁に注目したい。