約9年の歴史に幕――最終12巻は10月16日発売

作者・八雲剛氏の公式Xアカウントを通じて、ライトノベル『弱キャラ友崎くん』が第12巻で完結することが明らかになった。最終巻の発売日は2025年10月16日に設定されている。

本シリーズは、八雲氏が2016年3月に第10回小学館ライトノベル大賞の優秀賞を『満点飾りのがんばり論!』というタイトルで受賞したことをきっかけにスタート。同年5月に小学館のレーベル「ガガガ文庫」から刊行が始まり、以来、ラブコメ作品として長年にわたって読者に愛され続けてきた。

「弱キャラ」から始まった、リアルを攻略する青春ストーリー

『弱キャラ友崎くん』は、日本一のゲームプレイヤーでありながら現実の「人生というゲーム」では最底辺の弱キャラとして生きる高校生・友崎文也が主人公のラブコメ作品だ。学校のトッププレイヤーである日南葵に「人生攻略」の指導を受けながら、コミュニケーションや恋愛、自己成長に向き合っていく姿が描かれる。ゲーマー目線で現実世界を分析するというユニークな切り口が、多くの読者の共感を呼んだ。

アニメ化も実現しており、2021年1月に第1期、2024年1月に第2期がそれぞれ放送。原作の丁寧な心理描写やキャラクターの成長が映像でも好評を博した。

9年越しの完結が意味するもの

2016年の連載開始から約9年。ラブコメというジャンルにおいて、これほど長期にわたって一つの物語を丁寧に紡ぎ続けた作品は決して多くない。「人生はクソゲー」という冒頭の一文から始まり、友崎がどのような答えにたどり着くのか――最終巻でその結末がついに語られることになる。

原作ファンにとっては、長年追いかけてきたキャラクターたちとの別れを惜しむ気持ちと、物語の着地点への期待が入り混じる複雑な心境ではないだろうか。第12巻の発売に向け、今後はあらすじや表紙ビジュアルといった詳細情報の解禁も待たれるところだ。