押井守が監督、豪華スタッフが集結した注目作
今回公開されたメインビジュアルは、キャラクターデザインを共同で担当する小島崇史が描き下ろしたもの。あわせて公開されたプレリリーストレーラーには、劇中の映像とともに主題歌の一部が収録された短縮版も用意されており、中島美嘉の歌声がどのような形で作品世界と絡み合うのか、期待が高まる内容となっている。
監督を務めるのは押井守。『機動警察パトレイバー THE MOVIE』や『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』など、アニメ史に名を刻む作品を手がけてきた巨匠だ。脚本は押井守自身が、小説「刑事に向かない少女」シリーズの著者である山村貴司と共同で執筆している。制作はサンライズが担い、プロダクション・I.Gが制作協力として参加する体制も注目に値する。
キャラクターデザインには岸田隆志(『xxxHOLIC』『メイドインアビス』)、西尾鉄也(『NARUTO』『スカイ・クロラ』)、小島崇史、荻尾真吾(『無限の住人』『アルスラーン戦記』)と、それぞれ異なる個性を持つ実力派が顔を揃えた。これほどのキャラクターデザイン陣が一堂に会するのは、本作が特別なプロジェクトであることを改めて示している。
「魔女」と呼ばれた女兵士をめぐる物語
本作は、サンライズが1983年に放送したSFロボットアニメ『装甲騎兵ボトムズ』を源流とするシリーズの新作。二大勢力「ギルガメス」と「バララント」による100年戦争が終わりに差し掛かる時代を舞台に、独自の世界観と重厚なドラマで根強いファンを持つ作品だ。
今作の主人公は士官のマキ・シュタウフェンベルク(演:安藤真吹)。彼女が調査を命じられるのが、どれほど過酷な戦場に送り込まれても生き続けるという理由から「魔女」と呼ばれる刑事兵士、アッシュ・ヴァンプス(演:沢城みゆき)だ。
沢城みゆきが「魔女」という謎めいた存在を演じるというキャスティングは、原作ファンはもちろん、彼女の演技を知るアニメファンにとっても見逃せないポイントだろう。押井守の演出が、この二人の女性の対峙をどう描き出すのか——本作最大の見どころのひとつといえる。
前編・後編の二部作で構成される本作は、サンライズ50周年の記念プロジェクトという位置づけからも、シリーズの集大成となりうる作品として期待は大きい。後編の公開日や追加キャスト情報など、続報が届くたびに目が離せない一作だ。