麻薬カルテルが支配するメキシコを舞台に
「アステカの廻天」は、原作を高野レイ、作画を楚歌まことが担当するクライムアクション作品だ。タイトルに「アステカ」と冠されていることからも分かるように、舞台はメキシコ。麻薬カルテルが社会の深部まで侵食したその土地で、激しい権力闘争と暴力が渦巻く世界を描いていくことになる。
日本のマンガで本格的にメキシコのカルテル社会を舞台に据えた作品は決して多くない。「廻天」という言葉が示す「世の中をひっくり返すほどの大きな変革」というニュアンスと、アステカ文明の地・メキシコという組み合わせには、物語の規模の大きさと野心が感じられる。
ヤングジャンプが放つ新たなクライムアクションの可能性
週刊ヤングジャンプはこれまでも、社会の暗部や犯罪組織を題材にした骨太な作品を数多く世に送り出してきた雑誌だ。そのフィールドに、カルテルという現代世界でもリアルな脅威として存在する組織を正面から描く本作が加わったことは、注目に値する。
麻薬カルテルをテーマにした作品は映画や海外ドラマでは一大ジャンルを形成しているが、マンガというフォーマットでそのスケールと緊張感をどう表現するか。楚歌まことの作画がどのようなビジュアルでこの世界を立ち上げるかも、読者の関心を集めるポイントになりそうだ。
第1話が公開されたばかりの本作。今後の連載を通じて、その全貌がどのように広がっていくのか、続報に注目したい。