新作アニメ放送に合わせ、なかよしで原作が甦る

2026年10月2日発売のなかよし11月号(講談社)にて、CLAMP「魔法騎士レイアース」の復刻連載がスタートした。これは10月7日よりテレビ朝日系「IMAnimation W」枠で放送開始となる新作TVアニメを記念した企画で、原作の第1話から改めて誌面に掲載される形となっている。

今号では復刻連載の第1回として、中学2年生の獅堂光が社会見学で訪れた東京タワーで、同い年の龍咲海・鳳凰寺風と出会い、突如として異世界「セフィーロ」へ召喚されるという、あの衝撃的な冒頭シーンが掲載された。

「魔法騎士レイアース」とはどんな作品か

「魔法騎士レイアース」は、CLAMPが1993年から1996年にかけてなかよしで連載した少女マンガの金字塔的作品だ。魔法少女ものとロボット(メカ)バトルを融合させた斬新な設定と、当時の少女マンガとしては異例のダークな展開が話題を呼び、連載当時から絶大な支持を集めた。

主人公の光・海・風の3人が異世界セフィーロで「魔法騎士」として覚醒し、巨大な魔神(マシン)に乗って戦うというストーリーは、少女マンガの枠を大きく超えた骨太なファンタジー作品として今も語り継がれている。1994年にはテレビ東京系でアニメ化もされており、今回の新作は実に30年越しのアニメ新展開となる。

原作ファンにとっての意味、そして新世代への橋渡し

今回の復刻連載で特に注目したいのは、連載当初の掲載誌であるなかよしで原点に立ち返るという点だ。新作アニメを機に初めて「レイアース」に触れる若い読者が、そのまま原作マンガの第1話から読み始められる環境が整ったことになる。かつてリアルタイムで読んでいた世代にとっても、当時の誌面の空気感が蘇る復刻連載は感慨深いものがあるだろう。

CLAMPという作家集団は、「カードキャプターさくら」や「XXXHOLiC」など数多くの名作を世に送り出してきたが、「レイアース」はそのキャリアの中でも特に転換点となった作品だ。少女マンガとしての繊細な感情描写と、少年マンガ的なスケールのバトル展開を両立させた手腕は、30年経った今読んでも色褪せない。

新作TVアニメがどこまで原作の世界観を丁寧に再現しつつ、現代の視聴者に向けてアップデートしてくるのか。復刻連載を読みながらアニメと見比べるという楽しみ方ができる今秋、「魔法騎士レイアース」から目が離せない。