「東京レイヴンズ」は、富士見ファンタジア文庫より2010年5月に刊行がスタートした学園オカルトシリーズ。著者は『ブラック・ブラッド・ブラザーズ』でも知られる藍野浩平で、イラストはすみへいが担当している。2025年3月には第17巻が角川より発売されており、今冬リリース予定の第18巻が最終巻となる。シリーズの累計発行部数は2023年9月時点で100万部を突破しており、長年にわたって多くのファンに支持されてきた。
「東京レイヴンズ」とはどんな作品か
舞台は、太平洋戦争中に行われた大規模な呪術が引き起こした「大崩壊」によって、陰陽道が現代社会に根付いた日本。主人公・土御門春虎は、呪術の才能を持たない少年でありながら、幼なじみの少女・鶴来冬児との再会をきっかけに、陰陽師が集う学校「帝宮学院」へと入学することになる。学園バトルと和風オカルト、そして切ない青春ドラマが絡み合うのが本作の魅力だ。
2013年から2014年にかけてはテレビアニメも放送され、シリーズのファン層をさらに広げた。アニメ未視聴の読者でも、和風ファンタジーや陰陽師ものが好きなら間違いなく刺さる作品といえる。
15年の歴史に幕――ファンにとっての意味
2010年から数えると、実に15年にわたって続いてきたシリーズがついに完結を迎える。長期連載ゆえに、原作ファンの中には「本当に終わるのか」という驚きと、「きちんと完結してくれる」という安堵が入り混じっているのではないだろうか。100万部超えの実績を持ちながらも、派手な話題作りに頼らず、着実に物語を積み重ねてきた作品だけに、最終巻がどのような結末を用意しているのかは気になるところだ。
また、本編と並行してサイドストーリーのライトノベルシリーズも展開されており、本編完結後もこちらの動向が注目される。春虎たちの物語がどのような形で締めくくられるのか、今冬の第18巻発売に向けて続報を待ちたい。